おばさんの生態

思考回路

一人暮らしをしている娘が、
スーパーでアルバイトを始めて
しばらくたった頃。

『嫌なお客さんとか、無茶な要求するお客さんとか
いない?大丈夫?』

と聞いたら、こう返って来た。

「特にはいないけど、おばさんがね・・・

滅多に人の事を悪く言うことのない娘が、
おばさん代表の母を捕まえて、
おばさんに苦言を呈してきた。

これは一大事だと、詳しく話を聞いてみた。

大したことではないのだ。

ポイントカードやクーポンを用意してない、
後から出してくる、とかそんなこと。

せっかちな所があるから、自分は完璧にやってるのに、
待たされる時間が嫌なのか・・・
と思って納得したのだが、
もっと深い理由だった。

おばさんは、

「”ごめんね~”と口では言ってても、
全然急がないし、全くごめんと思ってない」

「おばちゃんだから、許してね~」

というその考え方に嫌気がさす。
と手厳しく言われた(泣)

その後、自分の普段の行動をもとに、
そのことについて考えてみた。

確かに、「ごめんね」「すみません」を気軽に使っている。
でも、相手に対して黙ってるよりは、
「ごめんね」くらい声をかける方が
マシな大人なんじゃないのか?

娘がおばさんを嫌悪する理由が、
イマイチ理解できなかった。

恥をしのんで、その事をもう一度尋ねてみた。

そこで、自分が娘が嫌悪するタイプのおばさんだと
いう事が、嫌と言うほど分かった。

  • ごめんねって言ってるし、良いよね?
  • ごめんねと言って自分の思い通りにしていく
  • 悪いと思ってないのに、ごめんね使いすぎ

これらを、まとめて

おばさんは、人の善意に慣れきっている!

と、一刀両断された。

ちなみに、レジで、

「お願いします」
「ありがとう」

と言うのは、圧倒的に若い人の方が多いらしい。
・・・私も、言ったり言わなかったりだった。

レジで、カード類やクーポンなどは
大抵は事前に用意しているけど、
意識の問題として、思い当たる節はある。

改めて、自分の意識と行動を振り返った時、

そもそも、「ごめんね」と言わないで済むように
行動していないような。

待ち合わせに遅れても、

「ごめんねー!!!」

どこかで、

どーせ、許してもらえちゃう。

と思っている。かもしれない。

ちなみに、日本の人口の26.8%が
40~59歳のいわゆる、おばさん。

全人口の4人に1人はおばさんな訳ですね。
これみんなが、ごめんねーと言いながら、
思い通りにしていこうとしてたら・・・

歳をとると、誰かに注意されることがない。
人のふり見ても、自分は大丈夫と思っている。

若い子の意見って貴重だわ。
せめて、素直なおばさんでいようと思う。

とりあえず、それ以来、
レジで、

お願いしますとか、
こんにちはとか、
ありがとうとか

相手がどんな態度でも、
言うようになった私です。

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