ふくちゃん、2022年2月下旬に、グループホームに
入居致しました。
と、前回の記事でお知らせしました。
現在のコロナ禍で、施設の見学というのは、
かなり制限を受けてしまいまして、
(見学は2021年12月)
あらゆるものを調べて、
施設の見学では、ここをチェック!!!
と、いざ施設に見学へ行っても、
そもそも中に入れない・・・
少ない情報の中で、どうやって選ぶ?
何で数ある老人向け施設の中から
”グループホーム”に決めたのか。
を、まとめていきます。
認知症を考慮した施設の選び方
老人向け施設は、実にたくさんの種類がある。
でも、私は最初から『グループホーム』一択だった。
何故かというと、認知症である事が入居条件だから。
グループホームとは?
認知症の高齢者に特化した小規模の介護施設で、
住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスの1つ
もちろん他の種類の施設でも、程度によりますが、
認知症受け入れは可能だと思います。
でも、これまで色々な施設でお世話になってきた過程で、
ふくちゃんにはこの選択肢以外が無理だと思ったのです。
そんなふくちゃんの、これまでの
施設利用状況をご紹介します。
介護老人保健施設(老健)
老健は、入居というスタイルはとりません。
リハビリ等を行い、在宅復帰を目指す施設です。
ふくちゃんの場合は、ショートステイ(短期滞在)
という形で利用していました。
3年ほどの間、2か月に1回、1泊 利用していました。
施設に泊まる事の慣らし・・・という感じでしょうか。
まあ、でもこれが毎度毎度
施設のスタッフさんから電話がかかってきて、
お迎えに来てくださいという事がほとんどで
ほぼ泊まれない・・・という感じになっていました。
言い出したら聞かないふくちゃんは
不穏になったらもう最後。
気持ち悪いから家にかえるーーーー
娘に電話してーーーーー
としつこく言い続け、スタッフも対応しきれず。
という感じです。
規模はそこそこ大きいので、他の利用者さんも
たくさんいますし、仕方ないんですけどね。
朝の10時位にお迎えの車に乗って、
夕方4時位に迎えに来てくれ。
なんて事もあった。
もうちょっと頑張って欲しかったなぁ~
(心の声が・・・)
この事から分かった事!
- 放っておかれるのがダメ
- やる事ないのがダメ
- 規模の大きな施設は、
認知症に適切に対応しきれない事もある。
ショートステイとは?
家族が少しの間休むというスタンスで
基本的に老人の預かりを担っている為、
あまり、本人に楽しいことは特にない。
通常デイサービス
いわゆる通所型デイサービス。
ふくちゃんが利用していたのは地域密着型の
規模が小さなアットホームな施設。
認知症の診断を受けて、はじめは週2回。
準備も自分でして楽しく機嫌よく通所。
数年たつと、不穏になったり
気持ち悪いと訴えが多くなり、
それまでのように行かなくなる。
認知症診断から7年ほど経って、スタッフの方も
対応し切れない場面が多々出てきてしまい、
並行して別のデイサービスを利用することに。
それがこちらです↓
認知症デイサービス
認知症デイサービスというのは、認知症の人の為の
デイサービス。
ふくちゃんのように、段々と認知が進んで今まで受けていた
サービスが難しくなってきた時に救いの施設となった。
認知症デイサービスの料金
普通のデイサービスより料金が高いので、
上限を考えると利用する回数は減ってしまいます。
認知症デイサービスの特徴
認知症が進行し周辺症状がひどくなってくると、
他の施設では受け入れを断られる場合などもあるのだが、
そういう人も受け入れてもらえる場合が多い。
印象的だったのは、通常のデイサービスに比べて
男性の利用者と、
若年性アルツハイマー型認知症
の方が多かった気がします。
これは私の予想ではありますが、
男性の認知症というのは、力とプライドがあり、
うまく対応しないと怒りや暴力が出たりで、
断られてしまうのではないかと・・・
若年性の方も、理由は同じで、
自分はまだ出来てる!という意識がより強いので
専門の施設でないと、通うのが難しいのではないかと
推測します。
多くの老人施設では、80代、90代の人が大半なので、
こんなヨボヨボの老人ばかりの所に
なんで自分が来なきゃいけないのか?
とか思うんだろうな。特に若年性の人は。
ふくちゃんも、多分そう思っていた。
通常デイサービスとそんなに違うのか?
通常デイサービス 週2回
認知症デイサービス 週2回
並行して利用していたふくちゃんの様子を見ていて、
ひしひしと感じたことは、
進行した認知症の人には、
専門的なスタッフが対応してくれる
場所が必要
だという事です。
慌てないで下さい!
認知症の人、みんなにこのサービスが必要なわけじゃなく、
認知症が進行してきて、これまでのサービスを拒否したり、
不穏になったり、怒りっぽくなってきたりした時こそ、
救いとなる施設なのです。
楽しく通えてるうちは、検討する必要もありません。
時々、
「行きたくない。休む」
とかもあるでしょう。
良い時と悪い時が入り混じるので、判断が難しいですが、
- 介護拒否が顕著になってきた。
- 利用施設で、ずっと不穏、落ち着きがない
- 利用施設のサービスが利用出来なくなった
(レク、体操などに参加しない
食事を摂らない、など)
などが増えてきたら、認知症デイサービスを
検討してみる価値はあります。
通常デイサービスと、認知症デイサービス
具体的に何が違ったかというと、
利用中のトイレの回数。
ふくちゃんは、落ち着かなくなると頻尿になり
通常デイサービスだと、毎回13回以上
トイレに行ってました。
でも、認知症デイサービスの日は、
5回くらい。
本当にトイレに行きたい時しか行かないんです。
また、不穏になると飴(黄金糖)を欲しがるんだけど、
預けてあった飴が全然減らないの。
通常デイサービスだと、しょっちゅう買ってきて
預けていたから、びっくりした。
外に出て行っちゃったりすると、制止しないで、
「どこ行きたいのー?」と、ついてきてくれたり、
本人がやりたいことにひたすら寄り添ってくれる。
やっぱり。
ふくちゃんには、認知症専門スタッフが必要だ
2か所同時に通って、それは絶対譲れない条件だと
確信しました。
念のために書いておきますが、
通常デイサービスの質が悪かった訳ではないのです。
ふくちゃんの、認知症が進行し、
周辺症状がひどくなってきただけの事です。
何だか、不満が多くなったとか、訴えが多くなったとか
変化があったら、デイサービスのスタッフの人の
対応が悪い訳ではなくて、
認知症が進行している可能性を考えて動くことが
大事だと思います。
無理やり通常デイサービスに通わせるのは、
本人にも苦痛だし、スタッフにも負担が大きくなり
本当に扱いがひどくなる可能性も・・・
ふくちゃんも、怒鳴られた事あったので。
ただ、スタッフ個々のキャパというのは、
かなり幅があるんだなー。
というのは、よく感じました。
そういう意味でも、認知症デイサービスでは、
スタッフひとりひとりの専門性が素晴らしくて、
安心して預けられる場所です。
コロナ禍での施設見学
グループホームは、認知症対応型共同生活介護施設。
住んでいる市町村でしか利用できません。
昨年12月
3か所ほど家から近いグループホームに見学に行きました。
このコロナ禍で、施設はどこも厳戒態勢。
家族ですら面会禁止ですから、
全くの部外者である見学者なんて・・・
どこの施設もほぼ玄関で簡単な説明をして
パンフレットを渡してくれただけ。
入居する部屋はおろか、居住スペースは一切
見学できず、利用者の表情も分からない。
そんな状況でも、最大限努力して、
ライン電話でつないで居住スペースを見せてくれたり、
カーテンを開けて、
外のテラスから中の様子を見せてくれたり、
幾つかの施設は誠意を感じられた。
施設の決め手になるもの
コロナ禍では限られた情報しかありませんが、
かえって、迷わないかもしれない。
- 料金(今後、何年支払い可能かどうか)
- 距離・立地、駐車場(自分が行く事も考慮)
- 雰囲気とか、スタッフさん
- そこにいるイメージ
料金の内訳をみる。
まずは、やっぱり料金は気になります。
総額ばかり目が行きがちですが、内訳を確認しましょう。
介護保険の自己負担金というのは、施設による違いはないので、
大きく違うのは家賃、生活費など施設が設定するところ。
立地が良ければ、当然家賃も高くなる。
グループホームの料金は年金だけじゃ賄えない。
本人の所持金が何歳まで持つのかを
シュミレーションしておくことは必須ですね。
田舎でとっても広くて安いグループホームは
18人待ちとか・・・やっぱりそうなるよねーーー。
距離・立地
認知症本人に立地とか関係ないけど、
自分が通いやすいというのも
結構大事なポイントです。
現在、面会は出来ないのですが、
なんだかんだ、通院があったり届けるものがあったり
ちょくちょく行ってます。
雰囲気とか、スタッフさん
これは、もう自分の感性みたいな話になるので、
何となく・・・なのですが、
建物の向きが無理やりで日当たりが悪そうだなー、
玄関からちらっと見える事務所が
全然整理整頓できてないなー
(玄関は、どこも綺麗なんです)
スタッフさんの対応が面倒臭そうだなー
スタッフさんが親身になってくれそうだなー
対応してくれるスタッフさんが
たまたますごく良い人、イマイチな人、というのは
あるかもしれないのだけど、これは自分の
感性を信じていい気がする。
見学は、事前に申し込みしていくわけだから、
準備して対応して下さってるはず。
施設の事をちゃんと説明できるスタッフが
対応してくれるはずだし、いきなり
”この人テキトーそうだなぁ”
なんて感じたなら、それは
うまくいかない予感しかありません。
出来るスタッフは、
ふくちゃん自身の状況、家族が何が大変なのか
幾つか質問して知ろうとしてくれました。
逆に、なーんも聞かれないところもありました・・・。
そこに居るイメージ
いくつか見学に行くと、自然と
”ふくちゃんがここにいるのが想像できる”
施設が見えてきます。
悪くないんだけど、なんか行かせたくないな~
スタッフも施設も良いんだけど、何か違うんだよね~
という”何となく”は結構大事だと思います。
認知症の為の施設選び まとめ
認知症の人がみんな グループホームが最適
という訳ではなく、本当に人それぞれです。
- 普段、利用している介護サービス施設の状況を把握する
- 家族間で、料金のシュミレーション
- 必ず見学する。(雰囲気とスタッフの何となくのイメージは結構大事)
- そこに居る事がイメージできるか?
コロナ禍で見学等も制限されていますが、
そんな時だからこそ、施設やスタッフの対応というのも
垣間見れます。
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