免許更新/返納

介護

12月中旬、免許更新をしてきました。

地元の警察署での手続きだったのですが、
高齢者の多さにビックリでした。
昨今、どこへいっても高齢者が多いから、
特別な事ではないのでしょうが、
こんなにたくさんの高齢者が免許更新をし、
これからも
車を運転せざるを得ない状況なんだと、
目の当たりにした。

免許更新できてしまう・・・

案内、説明をする警察官の人が、
丁寧に対応してるのだけど、
高齢者が多すぎて、カオスな状態・・・
番号を呼んでも来ないわ
書類は事前に封筒から出しておいてと
何度言っても、他人事。
呼ばれて並んでからイチイチ尋ねるから、
全くスムーズに進まないったら。

酷い人だと、
認知機能検査と高齢者講習済の書類が必要なのに、
取得せず、いきなり更新に来る人もいたり。
その方は、免許証の有効期限もギリギリで、
警察官の人も説明する声が大きくなってました。

若い世代の人たちは、みんな一様に

「この高齢者みんな、まだ車にのるんだなー」

という一種の諦めのような顔をしていたのが
とても印象的だった。

しかしーーーー

自分も、20年後くらいには、あっち側になるのだ。

免許返納できる人は恵まれている。

免許返納を
個人、各家庭に任せるというのは、非常に難しい。
進むわけがない。

免許返納は、
ものすごく恵まれた環境に居る高齢者しか
事実上、出来ないような気がするのだ。

交通機関がとても便利な場所に住んでいて、
かつ、普段から公共交通機関を利用している人。

とてもお金持ちで、運転手がいたり
躊躇なくタクシーを利用できる人。

比較的、時間が自由に使える身内が近くにいて、
関係性が良好である人。(←我が家)

高齢者向け施設へ移ったり、同居したりで
必要なくなった人。

こんなに恵まれてる高齢者って、
一握りだと思う。

家族は、免許返納してほしいと思っていても、

車がないと生活できない、
じゃあ、お前がいつでもどこでも送迎してくれるのか?!

と言われたら、家族としては
もう口出しする事も難しいんだよなー。

ふくちゃんの免許返納

実は、認知症となった後も
すぐに免許返納しませんでした。
(私、ふくちゃんを兄に任せて南米へいってしまった)

元々運転が好きではなかったふくちゃんは、
その頃は、もう
買い物も近所のスーパーに徒歩で済ませていた。
遠くの病院へはノリ兄が連れていってました。

免許返納をする決め手となったのは、
高齢者が加害者の死亡事故ニュースでした。
被害者は、高校生。

当時、中高生の子供がいた我が家。

うちの子供がどっかの老人の運転する車に
轢かれる、そんな最悪の情景と共に
浮かんだのは、
母、ふくちゃんが、
未来ある子供や若者を轢いてしまう可能性。

”どっかの老人”が、ふくちゃんである可能性が
ゼロではないのだ。

うちの子供が被害に遭うのと同じくらい、
絶対にあってはならないことだと強く思い、
すぐに免許返納する事にした。

いじめ問題とかも、まさにそうだけど、

被害者になる心配はするけど、
加害者になる心配ってしない。

幸い、抵抗することなく
スムーズに手続きは終わった。

男女の差がある。

前述した通り、免許返納は、簡単ではない。

特に、車が
”一家に一台時代”

を謳歌してきた昭和な高齢者世代の男性にとっては、
車が男性のシンボル的な存在である事も珍しくない。
喪失感は、女性の比じゃない

そんなわけで、
免許返納は、絶対的に女性より男性の方が
抵抗にあうと思う。

認知症の男性の場合だと、更に車へのこだわりが
増す場合もある。
キーを隠すと、怒り狂う、血眼になって探すなんて話も
聞いたことがある。

どこに住むのがいいんだろう。

実は、我が家はド田舎の一軒家で、
電車はおろか、バスの一本も通っていない。

まさに、車がないと生活できない。

これから先の事を考えて、オットと

どこかに引っ越すべきか?

を、最近よく話し合っている。
もちろん、すぐに結論は出ないのだが。

でも、

「〇〇歳で返納する」

っておしりを決めておくと、
それまでに生活に必要なものを
計画的に洗い出せるね、と
そんな話はしています。

もう、運転は無理だ。
ってなってから、
普段乗らない公共交通機関を利用するだとか、
食材や弁当の宅配を手配するだとか、
それまでしてなかった新規の行動パターンが
果たして可能なのか・・・?

その時になってみないと分からないけれど・・・

病院、スーパー、銀行、娯楽施設etc。
生活に必要なものがすべてある
至れり尽くせりのユートピア
その名も、

『老トピア』

免許返納した人が格安で入居する事ができる。
そんな場所が必要かもしれないね。

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