【認知症】施設入居を考える時。

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ふくちゃん、2022年2月下旬に、グループホームに
入居致しました。

入居先は、2021年12月に申し込みしたばかりで、
待ちもあったので、あと1年位は何とか頑張ろうと
思っていたのですが、めでたくお声が掛かり、
入居することとなりました。

入居して、そろそろ2か月経ちますが、
後悔も罪悪感も全くなし。

まだ元気な認知症の親を
施設に入れるという選択

そんな私なりの考えをまとめてみました。

いづれは、必ず来る。

認知症というのは、発症したら治る病気ではないので、
いづれ必ず!必ず!
何かしらの施設に入る事になる。

というのは頭の隅に置いておくべき事だと思います。

最後まで自分で面倒を見るという事を
選択する人もいるかもしれませんけど、
認知症に限らず、介護を家庭内で何とかしようと
することは、私はするべきではないと思っています。

自分の時間と、親の残り時間を分けて考える。

自宅で手と手を取り合って最後まで介護するのがあるべき姿で
どこか施設に入れてしまって、自分は悠々自適に過ごすのは

後ろめたい・・・?
お金が勿体ない?
かわいそう?

なーんて、言ってる間に、自分もどんどん年を取る。
ずっと元気でいる保証もないし、
自分自身にも、意外と時間はない。

『いつまで一緒に過ごせるか?』

という思考から、

『いつまでこんな生活が続くの?』

という思考が占めてきたら、
もう介護を他人に委ねる準備を始める時期
なのではないかと。

認知症の介護をしていると、
悲しい事や耐え難い事が日常的になります。

憎しみの感情や、投げやりな感情、拒絶感、
虚しさがこみあげてくる事もあります。

それらの感情で一杯になる前に、

良い施設を選定してあげる事が、今できる
最大の親孝行だと考えてみる。

まだ認知症を発症する前に、

ふくちゃん
ふくちゃん

私がぼけちゃって、迷惑かけたら

さっさと施設に入れちゃって。

ふくちゃんは、いつもそう言っていた。

私が、悩み、悲しみ、怒り、
どうしようもなくなる状況を、
一番望んでいなかったはずなんだよね。

誰だって、家族や、子供に迷惑をかけることなんて、
望んでいない。

だから、
自分も子供にきっと同じことを言うだろう。

いざ認知症になってから改めてどうしたいかを
聞いても、

ふくちゃん
ふくちゃん

自分で何でも出来てるのに、

施設になんて入りたくない!!!

家がいい!!!


間違いなく、そう言います。

介護度に関係なく動くべし!

わかっちゃいるけど、まだ大丈夫。
もうちょっと家でみれる。

施設に入れるのは、最後の砦とか
思っちゃうんだよね。

意外に体は元気で、なんでも食べれる、
トイレも自分で行けちゃうし、スタスタ歩ける。

なんてふくちゃんみたいなタイプは、ずーーーっと
介護度も上がらないで、足踏み状態。
でも、その間も物忘れはもちろんのこと、
周辺症状はどんどんひどくなる。

不安、不穏、被害妄想、介護拒否。
過食と拒食。

それも、良い時と悪い時が入り混じるので、

もうだめだー!

もうちょっと頑張ろう!

を数年間、繰り返してしまい、
施設を探すのを後回しにしてしまいました。


要介護3から入れる特別養護老人ホームだと、
受け取っている年金で賄えるので、助かるのだけど、

認知症の人が、要介護3の診断を受けるまでに、
介護者が倒れるか、病みます。たぶん・・・。

介護可能な人がいると、なかなか介護度は
上がらないという印象があるし、

介護調査の人のチェック項目を聞いていても、

  • 体の動きに関する事
  • 食事に関する事
  • オムツを使用しているか

みたいな目に見えて大変だと分かる事が多くて、

これは、一生要介護1なんじゃないかと、
毎回打ちひしがれていました。正直。

不安が強いとか、被害妄想とかは、
面倒を見る家族にとっては
本当に精神的な負担が大きいのだけど、
それは、介護度にはあまり考慮されないのが現実。

実際、ふくちゃんは、
初めて介護認定を受けた2014年から、2022年1月まで

ずーっと要介護1

でした。2022年にようやく要介護2の認定を
受けましたから。

でも、2014年の状態と、2022年の状態が
同じ要介護1なんて・・・あり得ないな。

本気で施設を探す気になった件

これは、ケアマネさんの一言です。

「余力があるうちに、施設を考えられた方が良いですよ。」

という、ごく普通の言葉でした。

ケアマネさんの事は、
別ブログに長々と書きたいと思ってますが。。。

全く通じ合う事の無かったケアマネさんの、
唯一の金言でした。

いつも、のらりくらり他人事な雰囲気だったのに、
いつもより強めにそう言われ、


客観的に、
もう母は家で見る限界を超えつつあるのだと悟った
一言だったのです。

余力があるうちに、は大事。

余力のあるうちだから、いくつかの中から
選択できる余地もあるし、

余力のあるうちだから、少しでもふくちゃんに
合う場所を探してあげられる。

余力が無かったら、


もう、空いてるところどこでもいいからーーー
どっか入れてーーーーー!!!

もしくわ

自分が倒れるか病むかして、面倒見れなくなる。

とか、なりかねない。

施設に申し込んで、順番が来たら絶対に入らないといけない!

って事は無いので、(次の人に順番が回るだけ)

良いところを見つけて申し込みをしておくのは、
めちゃくちゃ気持ちに余裕ができます。

ぼんやりとしか見えなかった、
介護の終わりが具体的になるから。

施設入居を考える まとめ

自分自身の時間も限りがある。
→いづれ考えなければならない施設入居について
 考えるのを後回しにしない。

認知症は、要介護1,2がすごく大変。
要介護3まで待つのはかなり無理がある。

機嫌よく過ごせるうちは、デイサービスなどを
目いっぱい利用しつつ

いづれ考えなければならない施設の事も
頭の隅に置いておく。

日頃の面倒を見る事も、
施設を探す事も、

介護者の余力が親孝行につながる。

施設を探して申し込みしておくだけでも、
介護の終わりが具体的になるので、
とても気持ちが楽になる。

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