こんにちは。chocofumiです。
新しい年が始まり、新しいカレンダーをめくるのは、なかなか気分が良いものです。
気に入ったものであれば、見るたびにいい気分。安上がりなインテリアです。
そんな日常に当たり前に存在するカレンダーですが・・・
認知症の人にとって「カレンダー」は、ものすごく大事なものなのでは
ないかと思うのです。
認知症の母・ふくちゃんの様子から私が気づいた事をまとめてみました。
認知症の人にとってのカレンダー
大抵の人は、朝起きて
「今日の予定なんだっけ?」
と何となく確認したり、頭に入れて今日一日の流れみたいなものを
イメージしたりという事を、無意識にやってると思うんです。
で、今日は忙しそうだ!とか、その日一日の心構えができる。
でも、”すぐに忘れる”認知症の人は、
今日一日の見通しというものが、立てられない。
実際、ウェブカメラでふくちゃんの様子を見てると、
不安そうに行ったり来たりしてカレンダーを何度も確認しているんです。
今日は、デイサービス行く日?
病院は、何時までに準備するんだっけ?
今日の予定を電話で聞いても、すぐ忘れちゃう。
メモしても、十分な情報が無かったり的を得ていなかったりであまり役に立たず。
結局、何度でも好きなだけ確認できる、カレンダーを使って
視覚に訴えるのが、一番良いような気がするのです。
同居していて、身近にいつも聞ける人がいたら必要ないかも
知れないけれど、でも、ほんっとに何度も聞いてくるから、
同居していても、やっぱり大事かな~
カレンダーの選び方にもちょっと工夫をすると、ベスト!
では、チェックしてみましょう。
カレンダーの選び方
- 大きくて見やすい文字 → 曜日など日本語がベスト
- シンプルなデザイン → 装飾は必要なし!
- 書き込み欄が大きい → 予定も大きく書ける
- 見慣れた所に設置 → これが重要!!!
※但し、毎年恒例でお気に入りのカレンダーがあったりする場合は、
慣れたものを用意する方が良いと思いますので、上記の限りではございません。
メインのカレンダー
ポイント
- 余計な装飾なし
- サイズが大きい
- 数字が見やすい
- 予定書き込み欄が大きい
- 曜日が日本語
今年は、100均のにしてしまいましたが、時々変な時に破ってしまって困った事もあるので、本当は、破らないで使えるタイプの方が良いですねー。先月は美容院行ったっけ?とか確認できるし。
日めくり電波時計
ポイント
- 自動で日めくり
- 見やすい表示
- 置いても壁掛けでも
こちらは、まさに!
「今日は何日だっけ?」
「今日は何曜日だった?」
が多くなる高齢者、認知症の方の為のカレンダー!その日の情報しかないから、混乱しない。
お薬カレンダー
これは定番です。
使いやすいタイプを選びましょう。
私は、②の日めくり電波時計を
すぐ近くに置いて、曜日確認を
出来るようにしてました。
・・・今は認知が進み、
薬は毎回持って行ってるので、
これは用なし状態です・・・
日めくりカレンダー
認知症の診断を受けても、すぐに何も出来なくなる訳ではありません。
しばらくは、いつものように生活できます。
ほんとの日めくりカレンダーなど、良いかと。
(万年日めくりとかも経済的で◎)
私は、母の趣味だった俳句の日めくりを使っていました。4年前くらいですが。
めくったとき出会う、新しい言葉やイラスト。
新しい情報は刺激になります。
家族のカレンダー
家族の予定と言っても、詳細の予定ではなく、
今日は、家に居るのか居ないのか?
が分かるようなイメージです。
Nori兄は、仕事のシフトがめちゃくちゃ。
ふくちゃんは何年も、これを見て
夕飯はいるのか?帰ってくるのか?
を確認するのが癖です。
何も書いてないと、不安げになります。
これは、あくまでも我が家のオプションです。
認知が進ん出来たら、本人用の大きなカレンダーに
別の人の予定を一緒に書き込むのは、絶対に
やってはいけません。混乱します。
町内会とか、お友達との約束など、本人が意欲的に取り組める事は
どんどん書き込んで良いと思いますが、不安や負担に感じるように
なって来たら、少しずつフェードアウトした方が良いかもしれません。
カレンダーを見直す時期
認知症になったからと言って、カレンダーに限らず、すぐに何かを変えなければ
いけないという訳ではありません。
薬を飲み忘れるからと、本人の意向を無視して、一方的にお薬カレンダーを
設置したりせずに、提案して本人が納得してくれることが大事です。
まだ大丈夫!と楽観的だったり、逆ギレするなんて事もあるかもしれません。または、納得して設置したのに、こんなの必要ない!とか平気で言ったりもします。とにかく、先は長いのです。
出来るだけしれっとやり過ごしましょう。
…って、それが出来りゃ、苦労もしないんですけどね〜
カレンダー選び まとめ
認知症の人にとって、カレンダー選びが
かなり重要という事が、分かって頂けたでしょうか?
認知症と言っても、みんな症状は違うし、同居、別居かでかなり対応は違うし、
家族が実際に関われる時間も、それぞれだと思います。
同じ要介護1でも、かなり差もあることでしょう。
まあでも。とりあえず、”忘れちゃう”という共通した症状においては、
試してみる価値もあるのかな~と思っています。
気になった方は、是非お試し頂けたら幸いです。
今日はまだいい方。
来年のカレンダーを用意するころはきっと
その意味が分かるでしょう。
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