男子高校生弁当事情。

思考回路

『男子高校生のお弁当』

そんなワードでギュウギュウ詰のでっかい
弁当を思い浮かべたそこのあなた!
残念ながら、
もう、時代遅れかもしれません・・・

息子は現在高校3年生。
高校に入学したのは、まさにコロナ禍が始まり
先行き不透明な時期。
行事や予定がことごとく中止や変更ばかりでした。

弁当箱も新調し、
気合を入れて弁当を作るはずだったのに、
やっと作れたのは、もう夏に入る頃だった。

とりあえず、自分のイメージしてた
『男子高校生の弁当』
を作り始めたのだけど、
いまいち反応が悪い。

秋も深まって来た頃には、
服薬していた薬の影響もあり、
「昼はお腹すかないから弁当なしで。」
となった。
そうは言っても・・・と、
苦肉の策で持たせた
カロリーメイトとウィダーインゼリーを、
ずーーーっと持っていく事になろうとは。

高校2年生になっても、ずっと
カロリーメイトとウィダー。

さすがに、心配になって息子に問うた。

「毎日弁当なしで、カロリーメイトじゃ、
 可哀そうとか思われてない?」

すると、息子はしれッと言う。

「別に。何も食べない人もけっこういるよ」

え?そうなの?
男子高校生の食欲は、時代が変わったらしい。

男子高校生の食欲が無限なんて、
私の幻想だった???

食べたら食べたで。

時々弁当を再開する。
全部食べてくると、

「やっぱりお腹はすくんじゃん!」

と、段々ボリュームをアップしたり、
がっつり系のおかずが増えたりした。

私の男子高校生の食欲の思い込みが
また暴走を始める。

すると、時間が無いとか、
ちょっと多かったとか言って、
残すことが増えた。

そもそも弁当が好きじゃない。

息子と、改めて弁当の事を話すことがあった。

「そもそも、弁当が好きじゃない。
 お母さんの弁当がという意味じゃなくて、
 弁当そのものが。」

と言う。理由を聞けば、
色んなおかずが冷めた状態で
交じり合った匂いが苦手・・・とな。

まぁ、少し理解はできるが。

別に、カロリーメイトが大好きな訳じゃない。
でも、残しても誰もガッカリしない。
食べてもいいし、食べなくてもいい。
それが、とても楽なようだった。

筋肉弁当?!

高3になっても、カロリーメイト。
夏頃、さすがに飽きたと、
弁当のオーダーが入った。

希望を聞いたら、

「茹でたササミとブロッコリー、以上」

まさかの筋肉弁当?!

それも1週間で飽きて、またカロリーメイト生活。

寒くなってきた11月下旬。
再び、弁当のオーダーが入った。

希望により色んなおかずを入れないで、
かなり手抜きなメニューを
続けている。

後ろめたさを捨てる。

母親が、高校生に弁当を作るのは、
義務とか愛情とか、人によるだろうけど。
とにかく、”しなくてはならない仕事のひとつ”

だと思っていた。
だから、弁当を作らなくて楽な反面、
ずっと、するべきことをさぼっているような
感覚があった。

だけど、
弁当が好きじゃない、
でも残しちゃいけない。
と、食べる事が負担になっていたなら、
私の母としての意地の押し付けかも・・・・
と思うようになった。

そもそも、海外の学校にいた時期が、
小学1,2,5,6 中1
この期間は、一日も休まず私の弁当を
持って行ってた。
冷凍食品とか、コンビニもないし、
毎日私の手作りしか入ってない弁当。

私は、もうやるべき事は前出しで終わっている。
と思う事にした。

今は、毎日おかず一品と、茹でた野菜1,2種類しか
入れない、超絶手抜きな弁当しか
作ってない。

女の子だと、お弁当の量とか、中身とか
ああだ、こうだ、言ってくるけど、
男の子って、イチイチ言わない事が多いから、
分からないんだよな。

ちなみに、普段も、そんなに大食いではなく、
ご飯のおかわりもほぼしない。

それなのに、でかい弁当を持たせようとしてた私。
私の思い込みは、色々なところで弊害を生む。

きっと、まだまだたくさん
自分の価値観を押し付けているんだろうな。

価値観って、
そう簡単に見直すことなどない自分の核の部分。

それを修正する機会をくれる子供の存在って
すごいな。

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