アップデート

思考回路

最近の会話で、とても印象に残った事を
書こうと思います。

美容院の店長さんとの何気ない会話で、

「今の若い子達がしてる事って、正しいと思う。」

彼がそう言った時、
私は一瞬ハッとした。
そして、私に足りない感覚だ!と嫉妬した。

彼は、美容師と言う職業柄、
単に、若い世代の流行に敏感という事でなく、
若い世代に受け入れられたいと思っている
訳でもない。

ただ、ただ、
若い世代の考え方、行動を認めている。
そんな雰囲気だった。

アップデートしている人

私の眼にはそう映った。

時代は、ゆっくり変わっている。

一昨年、とある講演会に参加した。

「ミスをした時。厳しい監督が、”やる気がない奴は帰れ!!!”って
言ったら、”すみませんでした!もう一度お願いします”って、
昔はそうだったかもしれないけど、
今どきの子供は、”分かりました~”って、
さっさと荷物をまとめて言われた通りに帰ってしまう。」

そんな話を聞いて、なるほど。と思った。

今どきの子供は、”素直”なんだそうです。

なぜ、昔は監督に平謝りして、
機嫌をとってまで指導を受けてたんだろう・・・?
時代って、変わるものなんだな。


厳しいだけじゃなくて、子供のやる気をうまく引き出す
長時間の練習よりも、短時間でも中身を重視する

そんな人が、良い監督像でしょうか。

結局は。

うまく、アップデートしている大人が、
うまく、子供たちと付き合える。

大人の方が、子供たちを受け入れる。
受け入れなきゃいけない、という考え方

から

自分がアップデートして、
子供たちに受け入れられる事で、
結局、自分も相手も楽に事を進められる。

まずは、自分が古い価値観だと気づく。

自分が正しくて、若い子が間違っている。
若い子は、

自分の古い価値観は、邪魔でしかない。
アップデートしていない、古い携帯と同じで、
遅いし、動かないし、役に立たないどころか、
迷惑な存在である可能性が高い。

子供とうまくいかない。
若い世代とうまく行かない。

それって、やっぱり価値観が古いのかも。

子供は親の所有物では無いと言いつつも、
到底、一個人としては認めていない。
対等であろうとせず、
親>子供
をそれとなく保とうとしている。


いつも、
”お母さんの時はこうだった”なんて
中身のない思想で、
子ども達の前に立ちふさがっている。

アップデート中・・・

前回のブログ、「傾聴」で、
自分が”話を聞けない母親”だと自認し、

余計な事を言わないようにしたら、
子供と話すことがなくなった。

と書いたが、
そもそも、
高校生の息子と話すこと。。。特にない。。。

必要な事は、子供から言ってくるから、
会話ってそれで充分かもしれない。

そう思ったら、なんか楽になった。

「アップデート」

をちょっとコロロに留めて日々を過ごすうち、
自分が良いと思っていた事や、
こうしなきゃダメだと思っていた事が、
実は下らない事ばっかりだった気がしてきた。

自分の手綱は、自分しか緩められない。
自分を苦しめるのは、古い自分の価値観なのではないかと。

そんな風に考えるようにしたら、
びっくりするくらい、気持ちが楽になった。

若い世代に媚びるでもなく、
自分の大事な事を捨てるでもなく、
誰かを巻き込むでもなく、
大きな変化がある訳でもない。

自分の不具合をちょこっと自覚して修正していけたら、
こんな時代でも少し楽に生きられるような
気がしている。

アップデートしないでこの時代を生きていくのは、
きっと大変なことになる。

厳しいだけの監督は、みんな帰ってしまったグラウンドで、
一人取り残され、きっと指導も練習もさせてもらえない
悲しい結末を迎えるに違いない。


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