あぁ、おかたづけ。

思考回路

片づけ、整理整頓が苦手です。

綺麗に片付いた空間、
システマティックで機能的なものに、
とっても憧れているけれど、
怠け者の私には、そんな生活は
一向にやって来ない。

時々、唐突に全部出してひっくり返して、、
”ひとりお片付け大会”が始まるのだが・・・

不要なもの、古いものを振り分けて、
必要なものをまたしまい始めると、
どうしようもない気持ちになってくる。

根本的に、片付けのセンスってものがないから、
私が片づけたところで、どうせすぐ散らかる。

そう思いながらする片付けは楽しくなくて、
案の定、すぐに散らかる。

断捨離を考える。

断捨離という概念が一般化したのは2009年以降。
(やましたひでこさん 『新・片付け術 断捨離』より)

断捨離した!とか、
断捨離しなきゃ!とか

もはやお片付けの代名詞のような役割だけど、
元々はヨーガの思想だそうで。
単なる片付けとは違い、自分ともの、生活そのものを
見直すことが大前提となる。

私は、ものを捨てる事に抵抗はあまりない方だし、
たまに、市のリサイクルセンター(粗大ごみ処理場)に
自分で大量に持ち込んでは捨てていた。

しかし・・・ふと・・・

断捨離の思想である、

  1. 断:新たに手に入りそうな不要なものを断る
  2. 捨:家にずっとある不要な物を捨てる。
  3. 離:物への執着から離れる。

この大前提が全くなっていないものだから、
捨ててスッキリ~!

新たなスペースが出来たら、
また新しいモノを買う事を考えている。

そんな自分に気が付いた。

今の自分の精神状態で、
”断捨離”などできるはずもない。

断捨離のなれの果て

そんな事を考えていた矢先、

断捨離推しの世論に、
ちょっと待った!をかけるこんな記事を見つけた。

(アフリカはいま TICAD8)古着の山、先進国が押しつけ ガーナ、廃棄4割の推計:朝日新聞デジタル
 アフリカ西部ガーナの首都アクラで、ゴミの埋め立て処分場があふれかえっている。原因は先進国が輸出した大量の古着。「リサイクル」や「リユース」といったかけ声のもと、廃棄物をアフリカに押しつけているという…
片付けの魔法で急増する古着ゴミ ガーナを悩ませる「ときめかない現実」
分のターゲットにされるのが衣類だ。 番組で片付けコンサルタントの「こんまり」こと近藤麻理恵のアドバイスを受ける人々(そしてアメリカの視聴者たち)は まず、ベッドの上に衣類の山を築き、...

たまに古着をリサイクル拠点に持ち込む事がある。

捨てるのではく、

”リサイクル”

というと、聞こえもいい。
ゴミ袋に入れて出すよりは、だいぶ罪悪感も薄れる。

もう一度、何らかの繊維になるのか、
どこかの国に、送られるのか?

40歳過ぎた頃から、
本当に、自分が不要なこんなモノが、
どっかの誰かにとって必要なのか?
なーんか、都合が良すぎるし、
少し違和感は感じていた。

自分が子供の時に比べたら、
服の値段も安いし、慎重に買っていない。
みんながどんどん買って
どんどん捨てたら、そりゃどうしたって
誰かがそのゴミを被る事になる。

本屋に行っても、断捨離の進め方的な本が
たくさん売っている。
断捨離なんかしなくていい。という本を
探している私・・・。

たくさん捨てた人は、
きっと、
また、たくさん買う。

断捨離は、結局、販売促進ではないのか___?

一応、補足をしておきますが、
やましたひでこさん、こんまりさんを
決して、否定しているわけではありません。

やみくもに捨てて、スッキリして、
また同じ行動を繰り返す、私みたいな
偽断しゃらーはよろしくないと、
それが言いたかっただけです。



「ちょっと、気分を変えたい!」

今、好きなものを買うために、
もう好きじゃないモノを処分したい。

こんな物欲にまみれた私は、
一生、断捨離の核の部分には、
到達できないかもしれない。

2・6・2の法則。

というのを、ご存じでしょうか?

働きアリは、みんな働き者ではなく、
こんな風に分けられるのです。

上位2割:生産性・積極性共に優れている優秀グループ
中位6割:上位、下位にも属さない平均グループ
下位2割:生産性・積極性共に劣っているグループ

この法則は、社会の色々な場面でも当てはまるため、
会社、組織、マネジメントなどで広く生かされています。

これ、主婦目線で考えてみると、
家庭の中でも結構あるあるではないかと。

例えば、

【食器】
毎日絶対使うのが2割
時々使うのが6割
ほぼ使わないのが2割

【服、下着】
洗っては着るお気に入りが2割
時々着るのが6割
全然着ないのが2割

【調味料】
ほぼ毎日使うのが2割
メニューによって使うのが6割
最初に使って以来使わないのが2割

どうでしょうか?
思い当たる節、ないでしょうか?
意外と身近な2・6・2の法則なのです。

で、大事なのは、
一見、必要ないと思いがちな、

下位2割:生産性・積極性共に劣っているグループ

だったりします。

アリの実験で、この下位2割を除くと
今まで働いていたアリが働かない奴が出て、
結局2・6・2を保持していくのは有名な話です。

本当に好きなモノだけ、必要なモノだけに
囲まれて暮らすというのは、
生物の法則的に、難しいのです。

全部好きなものでも、全部は使えないのです。
要らないものを捨てたら、
今まで使っていたものが、使わないものになる。
という事が起きる可能性もあるという事です。

不要なものは、
人間にとって一定割合
どうしても必要なのかもしれない。

長々と、片付けをしなくていい言い訳を
書いてきましたが。

本当は、断捨離してスッキリ暮らしたい
chocofumiなのでした・・・

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