「おめでとう」の先にあるもの

思考回路

結婚おめでとう
就職おめでとう
出産おめでとう
卒業/入学おめでとう
誕生日おめでとう

子供の事ではなく、自分自身の事で
”おめでとう”
と言われることは、めっきりなくなった。
時が来れば必ず来る誕生日とお正月くらいだ。
(私の場合、これも同じ日だが)

今になって振り返ってみると、

「おめでとう」

の先にあるものはもれなく

「忍耐」とか「苦労」とか「挫折」だった。

就職も、結婚も、出産も。
幸せもあるけど、悩みの方が断然多い。
解決してもしても次々問題は起こる。

おめでとうの先には、
たいてい新しい環境や出会いがある。

それが吉と出るか凶と出るかは
一歩踏み出してみない事には分からない。

もう、久しく、誰かから
”おめでとう”
と言われなくなった私は、
長い間、一歩も踏み出していないのかもしれない。

今年の元旦に、長女から

「誕生日おめでとう。49歳の目標は?」

と聞かれたのだけど、
言葉に詰まった。

”目標”なんて意識しないで何となく過ごしていたのだと
気が付いた。
それ以来、何か目標を持とうと考えるんだけど、
出来そうもない、面倒そう、が先に浮かんでしまい
考えがまとまらない。

目標をどうしようかと思いながら、
もう3月になってしまった。

新しい一歩どころか、目的もなく”のらりくらり”
すごしてる私に、

「おめでとう」

なんて言葉は降って来ない訳だ。。。

この度、息子は高校を卒業した。
希望の大学に行くことが決まり、
色んなことから解放されて、しばしの休息を
楽しんでいる。

卒業おめでとう
合格おめでとう
入学おめでとう

勝ち取ったおめでとうの先には、
きっと思ってもみない事も起こるだろう。

希望も挫折も孤独も
こんなはずじゃなかった も
きっと味わう事になる。

それでも一歩踏み出してゆく事を
誰も止める事はできない。

おめでとう と言われる立場から、
おめでとう と誰かを祝福できる
素敵な大人になってくれたら嬉しい。

ゆっくりでいいから。

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