大丈夫の作り方。

思考回路

元々、オシャレには疎い方ではあるけれど、
40歳を過ぎた頃から、こんな現象に陥った。



何を着ても似合わない。
何故か、ついこの間まで着てたのすら似合わない。
急に太った訳でもないのに。

そのうち、服なんてどうでも良くなり、
着てりゃいいか。と
洗濯しちゃあ、また着るループに入った。

お気に入り以外は受け付けない、
こだわりの強い幼稚園児みたいに、
同じ服ばかり。

服を買う時。
自分の好みで、体型に合いそうな服を見つけたら、
まずは試着する。必ず。
昔は、

「お!!!これいい♡」

と明確に感じる事があったのに、
段々とその感覚が減っていった。
何を着てみても、イマイチ。というか、
びっくりするぐらい、似合わないのだ。

好きな感じの服はだいたい決まっているから、
その範囲の中で自分の理想のシルエット着心地
軽さ(←歳をとり、結構重視する項目)を考慮すると、
もう、似合う服になんて一生出会えないような
気分になってくる。

たまにちょっと体重オーバーになったりもあるが、
5キロとか10キロとかあからさまな増減は
20代からほぼ無い。
服の好みもそんなに変わっていない。

歳というのは、本当に辛辣だ。
明確ではないものーーー
短いスパンでは絶対に気が付かない
”何か”が、知らない間にドンドン積み重なっている。
そして当たり前にあった”何か”を失っている。

いや、”知らない間”というのは言い訳だ。

本当はもっと前から
同じ行動と思考を繰り返してきたけど、
見て見ぬふりをしてきた。

 痩せて見える服探すより、
 似合う体型になった方が
 いいに決まってる。
 
何度も何度もそう思う事があったけど、
もっと太ってる人に比べれば、
マシなほうかな。
なんて、
私は、たぶん人生の最後まで
自分を甘やかして過ごすつもりだった。

夏の終わり、オットと口を聞かない期間があった。

自分のダメさが身に染みて、
服以前に、とにかくこのままじゃダメだと思っていた。

でも、何をどうすれば???

考えるだけで、行動しないで50年。
今更なにが出来るというのだ?

息子から教えられる。

大学生の息子は、
中学生の頃から筋トレを続けている。
高校生の頃、
学校に通えなかった時期があったのだけど、
その間も、筋トレは続けていた。

親として見守る事しかできず、
不安で仕方なかったその時期に、
息子が筋トレをしている姿をみて、

「筋トレができるなら、まだ大丈夫だ」

筋トレしてる姿が、希望だった。

その話を息子にしたら、懐かしそうに
たしかにー!と大きく頷いた。

「筋トレすると、メンタル安定するんだよな、
マジでおすすめ」

と話してくれた。

筋トレを見てる私も、筋トレしてる本人も
メンタルが安定する。
自分が実際に体験した、すごい効果だ。

何をするべきか見えて来た。

薬と筋トレ

息子との会話をきっかけに、
筋トレをしようと決めた。

ただ、目的を見失ってはいけない。
痩せて綺麗になりたい、とか
好きな服が似合うような体型になりたいっていうのは、
本当に最後のご褒美みたいなもので、
とにかく、

少しでもいいから何かを続けて、
少しでもいいから変化を感じて、
自分のメンタルを安定したい。
健康を維持したい。

人から大丈夫と言われても、
自分が大丈夫だと思わなきゃ、
それは大丈夫ではない。

”大丈夫だよ!”
と言う言葉は、力になる時もあるけれど、
家族とか身近な人であればあるほど、
理解されていないようで苦しくなったりもする。

私以外、私の大丈夫は作れない。
自分の大丈夫は自分で作るしかないのだ。
息子のように、筋トレで大丈夫を鍛えよう。

心療内科に通い、1年以上経っていた。

更年期ってやつは気まぐれで、
終わりがありそうで、無さそうで、
自分の心なのに、のらりくらりと掴めない。

心配事があると、不安になり薬~
眠れなかったら。。。と薬~

薬を飲まないと眠れないんじゃないか、と
思うようになって来ていた。

段々量が増えたり、強い薬になっていた
訳ではなかったけれど、
いざ、筋トレを始めてからは、


”薬はあくまで助けであって、治すのは自分自身。
薬を飲むと決めるのも、飲まないと決めるのも自分自身。
不安だと思うのも、大丈夫と思うのも自分自身。”


ぼんやりと感じる正体が分からない不安が、
みるみる減っていった。


「もう、薬がなくても大丈夫だ」

筋トレをして、食事に気を付けるようになったら、
すぐに薬が毒に思えて来たのだ。

飲まないと不安だった薬をあっさりと断つことができた。
たった数日の筋トレで。

(※医師からは、大丈夫なら飲まなくてOKと言われています。
  きちんと毎日飲むように処方されてる場合は、
  真似しないで医師と相談してくださいね。)

現在。
筋トレをして、4か月ほど経過。

不安が嘘のように消えた。
根本的な心配事は変わらずあるんだけど、
不安にならなくなった。

睡眠が変わった。
すぐ眠れるし、朝までぐっすり。寝起きもいい。
だから、日中も眠くならない。

生理が戻って来た(イイ事なのか?)

何かを続けて、変化を感じる。
自分は大丈夫だと思える。
筋トレは、身体を鍛えると思っている人もいると思うけど、
こっちがメインのような気がする。

見た目の変化もあるけど、
メイクとはちょっと違う。
肉体と精神って本当に繋がってるんだ!と
この歳で実感している。

筋トレの中身と食事。

具体的に何をしたのか?

ありふれる情報から何を選び取るのかは、
筋トレでなくとも重要です。

マッチョな方々は目の保養だけに留めて・・・
まずは
同年代のアラフォー、アラフィフの女性の発信から
基本的な情報を得る。

その中から、まずは食事を重点事項にピックアップ。

幸い、普段はほとんど一人の食事なので
頻繁に納豆、卵、豆腐、鶏肉でも誰も文句言う人もいない。

どうやら、圧倒的にタンパク質が足りてない。

初めの1カ月は、とにかく食べたものをメモして
タンパク質だけは摂取量をチェックして、
1日の理想摂取量以上食べるようにしました。
マッチョを目指している訳ではないから、
ササミとブロッコリーばっかりって事はない。
魚は、意識して増やしました。

記録を付けていると、
何で、どれくらいタンパク質が摂取できるか分かってきて、
記録をしなくても、これだけ食べれば足りる。というのが
感覚として分かって来た。

しっかり食べ続けて、
1か月後には、体重+1.5キロ((笑))

軽い気持ちのダイエットなら、ここでサヨウナラ~と
なるんだけど、痩せることが目的じゃないから、
全く気にすることはない。
体重や体脂肪で一喜一憂もしない。
もちろん、並行して筋トレもする。

信用できそうな人が発信してる情報を見ると、
芯の部分は、みんな同じことを仰っている。

とにかく食事が一番大事。
「短期間で、楽な方法」はない。
やり過ぎない。
とにかく続ける。

究極は、これに尽きるのです。

これやるだけで○○とか、
すぐに効果が出るとか、
そんなのもいっぱいあるし、試すこともあるけど、
なんであれ、効果が出る出ないは続けるかどうか。

お酒も減らした。
でも、飲む日は好きなつまみ好きなだけ食べる。
今までもそうだっだのに、
すごく幸せを感じるんだよなぁ。

長続きさせるための、チートディという奴です。


筋トレの中身は、
10分間のストレッチをしてから、
4分位の短い動画をいくつか組み合わせてます。

腹筋、背筋、ヒップ、二の腕、内もも、インナーマッスル
てな感じです。

始めは情けないほど出来ないし、
死ぬほどキツイのだけど、段々慣れてきて、

1カ月くらい経ったら、
少し負荷の高いのに変えようと思っていた矢先、

「鍛えたい場所をより意識してやると結構キツイ」

という息子談を聞いて、
それぞれの場所を意識したら、死ぬほどキツイ(再)

慣れて、動いてただけになりつつあったようです。

そんなこんなで、4か月経つ今も、
ほぼ同じ内容で地道に取り組んでます。

浄化フィルター

筋トレを始めて、すこぶるメンタルが安定し
薬や薬局で買える命の母やアリナミンも断った。

メンタルが安定するって、どういう状態なのか。

心が安定した状態で固定できることは無い。
常に流動的で、すぐに形を変えて
低い方、悪い方へ流れていく。

循環システム、浄化システムが必要なのだ。
筋トレは浄化フィルターのような役割を担ってくれた。

もちろん、今も落ち込む事はありますが、
立ち直りがめちゃくちゃ早くなった。


とはいえ。

今後、筋トレをさぼり始めたり、
別の不安や心配が出て来たりして、
どーにもこーにもならない事態に
幾度となく陥ることがあるでしょう。

でも、
自分で”大丈夫が作れる”って分かったから、
大丈夫だ。

で、身体は変わったのか?

いやー。これがね。
動画のお姉さま方みたいにはいかないのね。

ズボンがブカブカになるとか
そんな劇的な変化は感じない。
ちょっと全体的に締まって来たかも!?

くらいです。
痩せることを目的としていたなら、
とっくに投げ出していた。

なかやまきんに君曰く、

筋トレ3か月続けて自分で変化が分かり始める。
筋トレ4か月続けて周りの人が変化に気づき始める。

そうなのですが。

50歳の目標も、
筋トレを続ける。

筋トレしてる方々が、総じて
自己肯定感が高そうに見えると思っていたけど、
メンタルの安定が大きいのかもなー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました