トンネルの中

思考回路

3年か、4年振りの友達と会った。
”友達”と言いながら、かなり年上で人生の先輩。
出会った時から、ずっと敬語を使っている。

尊敬するところが色々とあって、
やっぱり、友達というより、先輩なんだよな。

再会を喜びつつ、
子供の話とか、自分の体調の話とか、
色々と聞いてもらううちに、
段々と癒されていく。

愚痴ってスッキリする訳ではない。
みんな同じだねーと慰めあう訳でもない。
彼女の経験は話してくれるけど、
大丈夫だよーとか心配ないよーとか
無責任な事も言わない。
先輩風を吹かせて偉ぶってアドバイスもしない。

ただ、私の気持ちに寄り添ってくれる。
まるで、カウンセラーだな。

彼女と会うと、
必ず印象に残る言葉があって
考えさせられる。

ずっと専業主婦であった彼女は、
50歳の時に保育士の資格を取得し、
今は保育園に勤めている。

彼女にもあれが更年期だったのか、
という辛い時期があったけど、
いつの間にか過ぎ去っていたそう。

体調に不安がある私に、

焦らなくっても、トンネルはいつか出られる。
その時が来たら、次の事を考えればいいじゃない。

そう言ってくれた。


私は、

いつまでトンネルの中にいるのだろう、
どうやったら早く抜けれるのだろう、
そんな感じで、無駄に暗闇を右往左往して、
余計に消耗していたのかもしれない。

彼女に会い、
トンネルがずっと続く訳ではない事が分かったら、
トンネルの中で快適に過ごせる方法を
見つければいいんだ!
と気が付いた。

息子が幼稚園くらいの時、
言う事を聞かなくて、怒った私が家の外に出した事があった。

泣いてドアをドンドン叩いていたけど、
しばらくしたら静かになった。

諦めたのか・・・?反省した?

と思ったら、
なんと!キャンプ用の椅子やら色々なものを
物置から運んできて、庭の一角で楽し気に
居場所を作り始めた事があった。


置かれた状況で最大限楽しむ息子の天才っぷりを
運転しながら思い出していた。

暗闇でも、目が慣れると、
色々なものが見えるようになる。

暗闇だから、動きはゆっくりでいい。

悪あがきをやめて、
トンネルの中を楽しんでみることにした。

そんな訳で・・・いつもの食材店に立ち寄る。


小麦粉値上げ前の最終セールをやっていて、
大量の小麦粉と共に、帰路についた。

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